神経細胞培養サプリメント

アルブミンが重要な理由

in vitro神経細胞培養は、神経科学、神経疾患、医薬品開発の様々な側面において研究のモデルシステムとなっています。研究者が生きた細胞を肉眼で見て操作できるため簡便な方法です。

何十年もの取り組みから、神経幹細胞(NSC)から各種神経細胞サブタイプを培養する数種類の手法が開発されました。これらのNSCはiPSやESから誘導するか、一次組織から分離することができます。

市販培地やサプリメントはフィーダーが不要であると主張していますが、多くの研究室では現在もアストロサイトをフィーダー細胞として神経細胞培養で用いることを好みます。これは培養皿の細胞寿命を長くしようとし、共培養環境下で細胞は「より健康」になると信じられているからです。


報告されている多くの培地組成にはアルブミンが用いられており(参考文献1)、プレーティングする細胞生存率にとっても神経細胞成熟化(参考文献2、3)にとっても必要不可欠です。しかしアルブミンはもともと血漿分画工程の副産物であったこと、および他の血漿分子にくっつきやすいことから、長らくロット間ばらつきを制御できないと考えられてきました。

当社の deAlbumin™ はフィーダーフリーNSC培養サプリメントで、共培養環境と同様に高い生存率とより速い成熟化を実現できることを実証しています。

明確な組成によるより健康な神経細胞を

deAlbumin™ は酵母由来の調製済み遺伝子組み換えrHSAで、規定されたレシピを用い、付いてくる小分子をすべて排除し、それら小分子の規定レシピにより再会合したものです。NS21/ Neurobasal 系において、deAlbumin™ ははプレーティングするNSC細胞数を73%増加し、神経細胞の成熟化について神経突起伸長を5倍増やします。


平均神経突起の長さ対アルブミンの供給源(NS21サプリメントで)。
ニューロンの生存率対アルブミンの供給源(NS21サプリメントで)。

Order deAlbumin

SKU 在庫・発送 状態 用途 価格(USD) 数量
DA01-20-25ML > 10 20% in DPBS Neuron, MSC, CM 462.0
DA06-10-25ML > 10 10% in DPBS iPSC, Neuron 305.0
DA06LE-10-25ML > 10 10% in DPBS iPSC, Neuron 368.0

ご購入者様へのお知らせ

   ご購入品は台湾から毎月曜・火曜にフェデックス・インターナショナル・プライオリティ便で発送します。送料および関税はインボイスに含まれます。

フェデックスからエンドユーザーに対し、日本税関機構への用途申告が要請される場合があります。

性状

生物起源
ヒト、遺伝子組み換え、Pichia pastoris発現株
アッセイ
≧98% アルブミン、 ≧90% モノマー、PAGE手法
分子量
モノマー 〜67 kDa
エンドトキシン
<1 EU/mg タンパク質
保存温度
2~8°C
遺伝子
ALB (ヒト)

文書

参考文献

  1. Brewer, G. J. et al. Journal of Neuroscience Research 35, 567–576 (1993). Pubmed
  2. Chen, Y. et al. Journal of Neuroscience Methods 171, 239–247 (2008). Pubmed
  3. Tabernero, A. et al. Journal of Neurochemistry 81, 881–891 (2002). Pubmed